キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、……感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。―コロサイ3：16

数年前、夫は高校生のグループを引率して、都会の低所得者地区にあるミッション・スクールの奉仕に出かけました。残念なことに、夫はこの奉仕旅行の少し前に足を骨折したので、車椅子に座って指揮を執らなければなりませんでした。生徒を十分に指導できないだろうと思って、少し落ち込んでいました。

彼が建物の１階で働いていたとき、数名の女子生徒が3階でペンキ塗りをしていました。彼女たちは、ハーモニーを奏でて賛美していました。その歌声は広々とした階段に反響して、下まで聞こえてきました。次々に聞こえてくる賛美は、彼の心を慰めてくれました。彼は言いました。「こんな美しい賛美を聞いたことは、未だかつてなかった。僕の心を明るくしてくれた。」
　

コロサイ人への手紙3章は「キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい」（16節）と教えています。夫の生徒たちは、神に素晴らしい賛美をささげたばかりでなく、同労者にも仕えていたのです。

今日何をしていても、賛美の心を養いましょう。それは歌かもしれませんし、会話かもしれません。あなたの主にある喜びがこだまするならば、誰かがきっと励まされるでしょう。 （Cindy Hess Kasper）

小さな励ましによって、希望を燃え上がらせることができる。