神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです。―Ⅰペテロ5：6

イエスの母マリヤは、昔から非常に尊敬されています。当然のことです。彼女は神によって選ばれました。待望のメシヤをこの世に送り出すために選ばれた、唯一の人です。

しかし、彼女の人生に感動して心を奪われる前に、この任務を引き受けることがどういうことだったのかを考えてみましょう。マリヤの暮らしていたのはガリラヤの田舎の村でしたから、村人の間では互いの人生に起こったことが筒抜けです。ですから、未婚の母になるという恥に、ずっと耐えなくてはなりません。御使いが現れたことや聖霊によって身ごもったことを親に説明しても、大して役には立たないでしょう。また、ヨセフとの婚約が解消されることは言うまでもないでしょう。ヨセフについて考えるなら、彼女はヨセフに何と言ったのでしょう。ヨセフはマリヤの話を信じたのでしょうか。
　

自分の生活に重大な悪影響が及ぶにもかかわらず、イエスの母になるという役目を告げられると、彼女はこう応えました。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように」（ルカ1：38）。これには驚かされます。マリヤの心は、どんな犠牲を払っても神のみこころに従いたいと願っていました。私たちは、このような心のある人が意義ある人生を送れるのだ、と気づきます。

すばらしく有意義な人生が、あなたに準備されているはずです。しかしその人生は、あなたが主にすべてをゆだねることから始まります。

（Joe Stowell）

神があなたの人生を大きく動かす前に、あなたは神に降参しなければならない。