1年で聖書を!
◆ ミカ書4-5
◆ 黙示録12
聖書のみことば ルカ2:1-7

 
いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。―ルカ2:14


ふと気がつくと、主の偉大なる信仰のご計画について思い巡らしていることがよくあります。例えば空港で、スーツに身を包みブリーフケースを抱えたエグゼクティブたちが、乗り継ぎ便のゲートに行く前に洒落たカフェでひと息ついています。そんな様子を見るにつけ、果たしてあの中に神について少しでも考えたことのある人がいるだろうかと思います。

クリスチャンは、平行するふたつの世界があるという風変わりな信仰を持っています。ひとつの世界はガラスや鋼鉄、ウールの洋服に革の鞄からできていて、挽きたてのコーヒーの香りがします。もうひとつの世界は、天使や霊の力などがあって天国とか地獄とかと呼ばれ、地球上とは違うどこか別の場所にあります。私たちは触知可能な物質世界の住人ですから、信仰の助けがないなら、自分がもうひとつの目に見えない世界の住人であるとは、なかなか思えません。
 

しかし、クリスマスはこの設定が逆転し、ふたつの世界の王であるお方が、見える世界の掟によって暮らすために下って来られ、困難な歩みをなさったことを暗示しています。ベツレヘムでふたつの世界がひとつになり、あるべき姿とされました。イエスが地上で始められたわざによって、ふたつの世界の不調和は、いつの日か、神によって解決されるのです。そういうわけですから、自ずと沸き起こった天使たちの賛美の歌が、数人の羊飼いだけではなく、宇宙全体を揺るがしたのは当然のことでしょう(ルカ2:13-14)。

(Philip Yancey)

クリスマスのキーワードは「インマヌエル」、神は私たちと共におられる。