1年で聖書を!
◆ 出エジプト記9-11
◆ マタイ15:21-39
◆ 出エジプト記9-11
◆ マタイ15:21-39
聖書のみことば使徒17:16-31
アテネでふたりを待っていたパウロは、町が偶像でいっぱいなのを見て、心に憤りを感じた。―使徒17:16
アイルランドのダブリン市にあるチェスター・ビーティ図書館には、古代の聖書の断片が数多く収蔵されており、紀元2世紀のものもあります。
展示されていたもののひとつは、使徒の働き17章16節でした。これは大昔の切れ端ですが、そのメッセージは、今日の新聞と同じほど新鮮です。そこには「さて、アテネでふたりを待っていたパウロは、町が偶像でいっぱいなのを見て、心に憤りを感じた」と書かれています。使徒パウロは、古代アテネの町には何と偶像の多いことかと憤りました。そして、もしパウロが今日の私たちの様子を見たなら、やっぱり憤りを感じるに違いありません。
今日の社会の偶像は、パウロの時代とは異なっています。現代の偶像は、財産、名声、権力であったり、スポーツ選手、芸能人、政治家や実業家だったり様々です。サタンという霊的な敵は、常に魅力的なもので私たちを誘惑して主から遠ざけ、偶像に偽りの礼拝をささげさせようとします。クリスチャンも例外ではありません。ですから、本当の神以外のものを崇拝する人たちを裁いて自分本位な正義感に燃えるということがないように、自分の心を守る必要があります。
神を知らない人に福音を伝えるためには、私たち自身がキリストの愛に引き寄せられなければなりません。そうすれば、彼らはテサロニケの人たちのように「偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕える」(Ⅰテサ1:9)ようになるかもしれません。
偶像とは、神のおられるべき場所を横取りするもののことだ。