あなたは、キリストです。―マルコ8：29

福音書を読むたびに、自分とイエスの弟子たちは似ているなぁと思います。彼らは私と同じように鈍感で、イエスに「まだわからないのか」や「そんなに鈍いのか」と言われ続けなくてはなりませんでした（マルコ7：18参照）。けれども、やっとペテロが分かりました（一部だけですが…）。イエスが「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」とお尋ねになると、ペテロは「あなたは、キリストです」と答えたのです（8：29）。

しかし、ペテロはイエスが「誰か」についての理解は正しかったのですが、「どのように」については間違っていました。イエスがご自身の死について預言されたときに、わきに呼んでいさめたことを「下がれ。サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」と叱られてしまいました（33節）。
　

ペテロは、王国を建てることについて、まだこの世の常識で考えていました。ひとりの支配者が別の支配者を征服して、新しい王国を樹立するというものです。彼は、イエスも王国を樹立すると期待していました。しかし、キリストの王国は、新しい方法で来ようとしていました。イエスがしもべとなり、犠牲となることによってです。

神の方法は、今日でも変わっていません。サタンの声は、力を得なさいと誘惑しますが、イエスの声は、柔和な人が地を相続する（マタ5：5）と教えてくれます。

神の御国に入る人を増やすためには、自己中心的な野心をわきにおいて、人のしもべとなり、罪を悔い改めるように呼びかけたイエスの模範に倣わなくてはなりません。

（Julie Ackerman Link）

クリスチャンは、「王の王」のために語る大使だ。