鮮明な景色
◆ 申命記17-19
◆ マルコ13:1-20
心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るから。―マタイ5:8
カナリア大望遠鏡は世界で最も良く見える望遠鏡のひとつで、カナリア諸島のラ・パルマ島にある死火山の頂上に設置されています。2009年7月にスペインのカルロス国王が竣工式を執り行い、天文学者たちに著しく鮮明な天空の景色を提供しています。この望遠鏡は、標高約2,400メートルの地に設置されています。ここは雲より上空なので、乾いた風が吹いていて乱気流もありません。赤道にも近いため、科学者は、北半球に加えて南半球の一部を観測することもできます。
神のディスプレイパネル
◆ 申命記1-2
◆ マルコ10:1-31
天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。―詩篇19:1
ハイテク映像全盛の時代にあって信じられないかもしれませんが、日曜学校の教師の中には、今でも聖書の物語を伝える最善の方法はフェルト板だという人がいます。私が子どもの頃の日曜学校では、表面にフェルトを張った板が使われていました。私の日曜学校の先生たちは、このフェルト板にイエスやダビデ、ダニエルなどの聖書の登場人物を貼り付けて、聖書物語のエッセンスを美しい描写とともに伝えてくれました。
おびえた涙
◆ 民数記34-36
◆ マルコ9:30-50
巻き物を開くのにも、見るのにも、ふさわしい者がだれも見つからなかったので、私は激しく泣いていた。―黙示録5:4
ヨハネ(イエスの愛された弟子であり偉大な使徒のひとり)は、泣き出してしまいました。
彼は獄中で幻を見ました。そこは、神の御座が置かれた部屋で、未来の出来事が明らかにされていました(黙5:1-12)。ヨハネは、天国におられる神が、封印された巻き物を持っておられるのを見ました。神の臨在の栄光を見つめつつも、ヨハネが泣いた理由は、その巻き物を開ける者がひとりもいなかったからです。神の最後の啓示を明らかにして、歴史というドラマを完結させる者がいなかったのです。
ヨハネは使徒として、罪の力を見てきました。また、罪を打ち破るイエスの人生と死も目撃しました。そして、イエスの昇天も見ました。しかし今、巻き物を開いて罪を永遠に打ち負かすことのできる者はいません(4節)。ヨハネはおびえていました。