1年で聖書を!
◆ Ⅱ歴代誌32-33
◆ ヨハネ18:19-40
聖書のみことば 詩篇13; コロサイ3:1-4

主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか。―詩篇13:1

妻とふたりで他の州に行く途中のことでした。昼食をとっている間に、車上荒らしに遭いました。粉々に砕けたガラスを見たとき、うっかりしてカーナビを隠しておくのを忘れたことに気づきました。後部座席をざっと確認すると、ノートパソコンとパスポート、そして小切手帳がありません。それも盗まれてしまったと思いました。

ところが、どうでしょう。あちこちに電話をし、心配も募るばかりだったのですが、夕方になって驚く結果になりました。スーツケースを開けると、失くしたとばかり思っていたものが、衣服の間にはさまっていました。私は目を疑いました。けれども、その時になってやっと、これらを後部座席には置いていなかったことを思い出しました。スーツケースに入れ、大事をとって車のトランクに入れておいたのです。
 

そのときの状況で、錯覚してしまうことがあります。実際以上に悪いことが起きたと思ってしまうのです。詩篇の作者、ダビデの気持ちと同じでしょうか。彼は、悪い状況の中で心が混乱して、一瞬、神に忘れられてしまったと思ってしまいました。

しかし、今、恐れていることではなく、自分が既に知っていることは何かと考えたとき、ダビデの喪失感は賛美に変わりました(詩13:5-6)。彼の新たな喜びは、今や私たちのものです。つまり、私たちのいのちが「キリストとともに、神のうちに隠されてある」(コロ3:3)ならば、私たちの最も大切なものが奪われることはありません。

(Mart De Haan)

恐れてはいけない。心に刻まれた神の愛を信じよう。