1年で聖書を!
◆ ネヘミヤ記12-13
◆ 使徒4:23-37
聖書のみことば エペソ6:1-4

あなたの父……を敬え。―エペソ6:2


祭典の最中に、悲しい出来事が起こりました。1992年にバルセロナで行われた夏季オリンピックの開会式でのことです。6万5千人の大観衆の喝采を受けて、各国選手団が入場行進をしているとき、スタジアムの一角が騒然とした空気に包まれました。観客席にいたアメリカ合衆国の水泳選手、ロン・カルノー氏のお父さんが心臓発作で倒れたからです。

5日後、カルノー選手は、父の帽子をかぶってレース場に現れました。そして、スタート台に上がる前に、その帽子をていねいに椅子の上に置きました。
 

なぜ、帽子だったのでしょう。それは、このレースを父にささげようというカルノー選手の気持ちの表れでした。カルノー選手は、父は親友だったと言いました。またその帽子は、いっしょに釣りに行ったりしたときに、お父さんがかぶっていたものだそうです。彼はその帽子をかぶることで、いつもそばにいて自分を励まし導いてくれた父への謝意を表したのです。レースが始まったとき、その父はもう、そばにはいませんでした。しかしカルノー選手は、彼の思い出に奮い立たされて泳ぎました。

みことばは、父親を敬うように命じています(エペ6:2)。父の日に、このみことばに従う方法は色々あるでしょう。そのひとつに、父親が今いてもいなくても、教えてくれた価値観を尊重することがあります。聖書が語っているような敬意を払うために、あなたは今日、何ができますか。

(Dave Branon)

最高の父は、生命をくれるだけでなく、どう生きるべきかを教えてくれる。