1年で聖書を!
◆ 詩篇1-3
◆ 使徒17:1-15
聖書のみことば ピリピ1:12-18
 
私の身に起こったことが、かえって福音を前進させることになった
―ピリピ1:12

私の職業は言葉を扱うことです。自分で文章を書いたり、他人の文章を編集したりしますが、どちらの場合も、話の受け手が内容を理解できるように工夫します。私にとって、人の文章の問題点を見つけることや、それを訂正することは、大抵の場合、それほど難しいことではありません。(自分の文章の場合は、そうでないこともあります。)

私は編集者なので、人の文章の問題点を指摘することで報酬を得ています。私の仕事は、言葉の間違った使い方を見つけることなのです。ところが、この能力が私生活に持ち込こまれて、人や物事のあら探しばかりをするなら、厄介なことになります。問題点に焦点を当ててばかりいると、良いことを見逃してしまいがちだからです。
 

使徒パウロがピリピの教会の間違いを指摘したのは、きちんとした理由があってのことでした。ある人々が身勝手な野心から福音を伝え、パウロをさらに苦しめようとしていました(ピリ1:16)。ところがこのような状況でも、パウロは悪い点ばかりを見るのではなく、良い点、つまりキリストが宣べ伝えられていることにも目を向けて、それを喜びました(18節)。

私たちは、物事を的確に見分ける目を持って、善し悪しを判別しなければなりません。これは、神の望まれることです。しかし、神は私たちが悪い点にばかり目を向け、批判的や悲観的になることをお望みではありません。決して理想的とはいえない状況の中でさえ(パウロは刑務所から書いていました)、良いものを見つけることは可能です。なぜなら、困難の中でも、神は働いておられるからです。

(Julie Ackerman Link)

問題だらけで前途がぼやけて見えるなら、キリストに焦点を絞ってみよう。