1年で聖書を!
◆ 詩篇143-145
◆ Ⅰコリント14:21-40
聖書のみことば Ⅱテモテ4:9-18
 
デマスは今の世を愛し、私を捨てて―Ⅱテモテ4:10

クリスチャン大学の学長になって、最高に嬉しいイベントは卒業式です。その日、私は、「あの卒業生たちは、キリストの力で世界を変える、との熱い信仰を持って船出するのだ」と興奮しながら、卒業式の会場に向かっていました。そして、ふと足元に目をやると、働き者の蟻たちが忙しそうに動き回り、いつもの日課をこなしています。私は思いました。「蟻さん、『砂の山』を築くより、もっと大切なことが今、起こっているのだよ。」

私たちは簡単に「蟻の世界」に迷い込んでしまいます。自分の雑事に忙殺されて、なかなか世界中で展開されている神の素晴らしい働きの全体像を見つめようとはしません。聖霊は圧倒する勢いで南米大陸を駆け巡り、アフリカ大陸では、毎日、何千人もの人たちが救われています。アジアでも福音の鼓動が脈々と息づき、迫害に負けずに力強く成長するクリスチャンが起こされています。あなたは、このような現実に心を振るわせたことがありますか。このような神の働きが、あなたの祈りやあなたの献金に影響を与えていますか。
 

使徒パウロは、「デマスは今の世を愛し、私を捨ててテサロニケに行ってしまい…」(Ⅱテモ4:10)と報告していますが、自分の小さな世界ばかりにかまけていると、こうなってしまうかもしれないと私は思わされています。果たしてデマスは、この世の『砂の山』のために福音を捨てたことを後悔したでしょうか。

さあ、「蟻の世界」を脱出して、イエス・キリストの福音を広めることに関わっていきましょう。

(Joe Stowell)

小さなことに気を取られ、世界中で展開されている神の大きな働きを見失ってはいけない。