1年で聖書を!
◆ 箴言16-18
◆ Ⅱコリント6
聖書のみことば ヨブ記1:13-22
 
ヨブという名の人がいた。この人は潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた。―ヨブ記1:1

読める漢字でも、いざ書こうとすると思い出せないという経験はありませんか。パソコンやスマートフォンばかりを使っているので、手で書くことが疎かになり、以前は書けたはずの漢字が思い出せないのです。ある若者は「自分の名前と住所以外、手書きする機会はめったにない」と言いました。中国でも同じことが起こっているそうで、この現象を英語で「キャラクター・アムネシア(漢字健忘症)」と呼ぶ人がいます。

ところで、英語の「キャラクター」には、「品性」という意味もあります。それならば、世の中には別の「キャラクター・アムネシア」、つまり、「品性健忘症」を患っているような人もいるようです。この人たちは、善悪と損得がせめぎ合うと、正しい選択ではなく、楽な選択を選んでしまいます。
 

神はヨブについて、「潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている者」と言われました(ヨブ1:8)。神はサタンに、ヨブからすべてのもの、すなわち、子ども、富、健康を奪うことを許可されました。ヨブは、痛ましい状況に陥りましたが、神を呪いませんでした。「ヨブはこのようになっても罪を犯さず、神に愚痴をこぼさなかった」のです(22節)。サタンは、ヨブが高潔であるという神の主張に戦いを挑んだのですが、結果は敗北でした。

実は、品性健忘症などありえません。品性とは人格です。人格を「忘れる」ことはありません。品性は有るか無いかであり、品性の無さが、ご都合主義を選択させます。品性を大切にしましょう。

(Cindy Hess Kasper)

富を失うのは辛い。健康を失えばもっと辛い。しかし、品性を失くせば、どうしようも無くなる。