1年で聖書を!
◆ ダニエル書11-12
◆ ユダ
聖書のみことば Ⅰ列王記3:1-9
 
神は仰せられた。「あなたに何を与えようか。願え。」 ―Ⅰ列王記3:5

ほとんどの民族には「三つの願いごとをかなえてあげよう」という物語があると聞いたことがあります。共通する話の筋は、ある日突然、力ある誰かが思いがけず現れて、「あなたの願いを三つかなえてあげよう」と言うというものです。このような物語があちらこちらにあるのは、人間というものは自分の力では手に入れることができないものを求めている、ということを暗示しているのではないでしょうか。

聖書にさえ「願いごとをかなえてあげよう」という物語があります。ある晩、神はソロモン王の夢に現れて、「あなたに何を与えようか。願え」と言われました(列Ⅰ3:5)。ソロモンは、富や誉れ、名声、権力など、どんなことをも願えました。しかし、彼はこれらのものを願わず、「善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください」と言いました(9節)。若くて経験が乏しいにもかかわらず、彼には重責がありました。王として、大きな国を統治しなければなりません。良い統治者になるためには、主の知恵が必要だったのです。
 

ソロモンのような賢さが、私にあるでしょうか。何が欲しいか、と神に尋ねられたら、私は何と答えるでしょう。若さや健康、富や権力、もしくは特権でしょうか。それとも、賢さや敬虔さ、または愛でしょうか。私は賢明でしょうか。愚かでしょうか。

もし、あなただったら、神にどんなことを願いますか。

(David Roper)

神の知恵は謙虚に求める人に与えられる。