1年で聖書を!
◆ ホセア書1-4
◆ 黙示録1
聖書のみことば マタイ1:18-25
 
ヨセフは……主の使いに命じられたとおりにして、―マタイ1:24

ひとりの男性が、幼子イエスの世話をするマリヤの後ろにそっと立ち、ふたりを見守っています。あなたの家に届くクリスマスカードの何枚かには、そんな絵柄がついているでしょう。この人がヨセフです。ところがヨセフは、キリスト降誕の物語以外には、ほとんど聖書に登場しません。ですから、よく知らない人は、大して意味のない人物か、イエスがダビデの家系に生まれたことを示すだけの人だと思うかもしれません。

しかし実は、ヨセフの役割は、神のご計画が成就するために非常に重要でした。もし、ヨセフが天使の命令に従わず、マリヤを妻として迎えなかったら(マタ1:20)、人間的な表現ですが、イエスの働きのすべてを大きな危険にさらすことになったでしょう。一方、ヨセフにとってマリヤを妻として迎えることは、とても危険な人生の選択でした。この赤ん坊の父だということは、彼がユダヤの律法に違反する深刻な罪を犯したことになります。人々にそう思われることは、恥ずかしく、世間体の悪いことでした。しかし今日、私たちはみんな、世間の悪評という危険をいとわずに神に従い、神の不思議な物語のページを開いていったヨセフに感謝することができます。
 

私たちの多くは、この世界で主要な役割を担う人たちと比べれば、まったく取るに足らない存在です。しかし、それでも神に従わなくてなりません。自分を神のみこころに差し出すならば、どんなことが準備されているか誰に分かるでしょう。それがたとえ、私たちを危険にさらすものであったとしても、神に従わなくてはなりません。

(Joe Stowell)

神を信頼して従うことは「ちょっとしたこと」ではない。