1年で聖書を!
◆ 申命記10-12
聖書のみことば Ⅰサムエル記3:1-10
 
そのころ、主のことばはまれにしかなく、―Ⅰサムエル記3:1

ドイツの著名な神学者であり牧師でもあるヘルムート・ティーリケ(1908~1986年)は、1930~40年代、ナチスの激しい迫害にさらされました。しかし彼は、その困難で混迷を極めた時代でさえ、神の臨在を伝え、イエス・キリストへの信仰の内に力があることを宣べ続けました。学者のロバート・スミスによると、ティーリケは、社会問題に礼拝説教を通して取り組み、その問題に関して「神からのメッセージはあるだろうか」と答えを求めていたのです。

私たちが求めていることも、同じではないでしょうか。「神がこう言われた」ということが、私たちを強めてくれます。苦難であれ、チャンスであれ、様々な場面で、私たちを導いてくれます。

サムエル記第一の3章には、「主のことばはまれ」だったときのことが書かれています(1節)。神は幼いサムエルに語られましたが、彼は老年の祭司エリに呼ばれたのだと勘違いしました。エリは「主よ。お話しください。しもべは聞いております」と言って神の御声に答えなさいと少年サムエルに教え、サムエルはそのとおりにしました(9節)。「主のことばによって、主がご自身をシロでサムエルに現された」ので(21節)、サムエルはやがて、忠実に大胆に行動する人として知られるようになったのです。

自分で聖書を読むとき、礼拝メッセージを聞くとき、また、心静かに祈るとき、まず、「主イエスよ、お話しください。私は聞いています。仰せに従う準備は整っています」と言いましょう。それは、素晴らしい習慣です。

(David McCasland)

神は一心に聞く人に、みことばを通して語ってくださる。