1年で聖書を!
◆ 申命記13-16
聖書のみことば 詩篇34:1-10
 
私が主を求めると、主は答えて下さった。私をすべての恐怖から救い出してくださった。―詩篇34:4

アメリカ合衆国の大統領に初めて選ばれた1933年の就任演説で、フランクリン・ルーズベルトは、大恐慌に動揺していた国民に語りかけました。経済危機に負けない楽観的な見方を盛り立てようと「我々が唯一恐れなくてはいけないのは、恐れそのものだ」と述べたのです。

恐怖心は、何かを失うかもしれないとき、私たちの中に現れます。その「何か」とは、健康や安全、財産、地位や名誉、家族や友だちかもしれません。恐れは、私たちが自分の人生にとって大切なものを、神の御手に委ねるのではなく、むしろ自分の力で守りたいと欲していることを明らかにします。恐れに支配されると感情が不安定になり、霊的に弱くなります。私たちは、キリストを伝えるのを怖がったり、自分の時間やお金を人のために用いるのを恐れたり、新しい分野に足を踏み入れるのを躊躇したりします。サタンは、聖書の教えを水で薄めたり、自分のやり方で物事に対処したりしなさいと誘惑しますが、臆病な心は、そのような攻撃に屈しやすいのです。

恐怖心の解毒剤は、もちろん創造主への信頼です。神の臨在、力、守りが現実であること、また、神は物質的な必要も満たしてくださると信じることによってのみ、私たちは詩篇34篇の作者と同じ喜びを体験することができます。彼は言いました。「私が主を求めると、主は答えてくださった。私をすべての恐怖から救い出してくださった」(詩34:4)。

(Joe Stowell)

神を信頼すると、臆病な心が癒される。