1年で聖書を!
◆ 申命記32-34
聖書のみことば ゼカリヤ書3:1-5
 
わたしは、あなたの不義を除いた。―ゼカリヤ書3:4

米国の作家スティーヴン・ヴィンセント・ベネによって書かれた「悪魔とダニエル・ウェブスター」という短編小説があります。登場人物のジャベズ・ストーンは、ニューイングランド地方の農夫でしたが、金持ちになるために悪魔に魂を売ってしまいました。やがて、悪魔はジャベズの負債を取り戻しにやって来るのですが、辣腕(らつわん)弁護士のダニエル・ウェブスターがジャベズの弁護をします。そしてウェブスターは、巧みな弁論によって悪魔との裁判に勝利し、ジャベズは地獄行きを免れるのです。

もちろん、この物語はフィクションです。しかし、聖書はゼカリヤの見た幻を記しています。サタンは大祭司ヨシュアの罪を神に訴えているのです。ヨシュアは汚れた服を着ていました。それは、彼の罪や過ちを表しています。サタンは横に立って、ヨシュアを非難していました。しかし、神の使いはサタンを叱りつけて、ヨシュアに「見よ。わたしは、あなたの不義を除いた。あなたに礼服を着せよう」と語りました(ゼカ3:4)。

神だけが罪人を受け入れてくださいます。「もしだれかが罪を犯すことがあれば、私たちには、御父の前で弁護する方がいます。義なるイエス・キリストです」と、新約聖書に書かれているとおりです(Ⅰヨハ2:1)。

自分には、神の御前に出させていただく価値が無いと思っているのですか。忘れないでください。クリスチャンならば、あなたは救い主の血潮で洗い清められた者です。そして、あなたを弁護してくださるのはキリストご自身です。

(Dennis Fisher)

義認とは、罪をぬぐわれ、キリストの義を与えていただくことだ。