デンバー神学校の前学長であり名誉総長でもあったヴァーノン・グラウンズ博士が、96歳で天に召されたとき、卒業生や同僚、友人たちは、次々と賛辞と哀悼の辞を述べました。そのほとんどは、グラウンズ博士の個人的な関わりを感謝するもので、彼の教鞭や助言、また優しい笑顔によって、どれほど励まされたかというものでした。グラウンズ博士は、牧師、教師やカウンセラーの養成の大切さを信じていましたが、とくに、キリストと深く交わることや他の人に喜んで仕えるといった資質を重んじていました。

グラウンズ博士の姿を描写しているのは、次の箴言15章の聖句です。「英知のある者はまっすぐに歩む」（21節）。「時宜にかなったことばは、いかにも麗しい」（23節）。「親切なことばは、きよい」（26節）。「正しい者の心は、どう答えるかを思い巡らす」（28節）。「主を恐れることは知恵の訓戒である」（33節）。

グラウンズ博士の助言は彼の品格から生まれたもので、彼の知恵は神から与えられたものでした。暖かい人柄は、心の清らかさから来たものでした。彼の人生はみことばの模範であり、へりくだって救い主に従った人生の模範でもありました。

グラウンズ博士は、人生のレースを見事に走り抜きました。彼の素晴らしい生き方の模範が、今もなお、人生のレースを走り続ける私たちにチャレンジを与えてくれますように。

（David McCasland）

良いリーダーとは、ゆく道を知り、その道を示し、そして、その道を歩む人だ。