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◆ Ⅰサムエル記17-20
聖書のみことば 詩篇98
 
全地よ。主に喜び叫べ。大声で叫び、喜び歌い、ほめ歌を歌え。―詩篇98:4

詩篇の作者は自然と密につながっていて、賛美をするのに有利な立場にいました。ダビデの人生は野外で過ごす羊飼いとして始まり、その後何年もサウルを逃れて岩だらけの場所で過ごしました。彼の詩から、自然に対する愛や畏敬の念が溢れ出ているのも道理です。詩篇が表している世界は、完全体としてぴったり合わさっている世界、人格をもった神が見下ろしている世界、その神によってすべてが支えられている世界です。

荒野は、人に飼い馴らすことのできない、目に見えない神の偉大さを告げ知らせます。針ネズミやエルクを考え出したお方、灰色の岩の斜面に鮮やかな緑色のアスペンの木を散らしたように生えさせたお方、その同じ地形を雪嵐によって新しい芸術作品に変容させるお方、このようなお方に賛美をささげられないことがあるでしょうか。

詩篇の著者が描く世界は、神を喜んで、はち切れんばかりです。「全地よ。主に喜び叫べ。大声で叫び、喜び歌い、ほめ歌を歌え」と歌います(詩98:4)。自然を仲間に加えて、「もろもろの川よ。手を打ち鳴らせ。山々も、こぞって主の御前で喜び歌え」と賛美します(8節)。

詩篇は、必要な言葉を提供することによって、賛美の下手な文化という問題を見事に解決しています。私たちは、これらの言葉の中に入り込めばよいのです。私たちの態度を詩篇によって再調整してくださるように、神にお願いすればよいのです。

(Philip Yancey)

造られた者は賛美の中で、すべての良いものが創造者に由来することを感謝する。