1年で聖書を!
◆ エゼキエル書46-48
聖書のみことば Ⅰサムエル記3:1-10

「お話しください。しもべは聞いております」―Ⅰサムエル記3:10

照明を落としたホールで、コンサートか映画を楽しんでいたとします。すると、近くの席でスマートフォンのスクリーンが光り、持ち主がその場でメールを読み、返信までしています。「ネットバカ インターネットが私たちの脳にしていること」の著者ニコラス・カーは、常に外とつながっている現代の生活の中で、私たちは「自分に向けられたメッセージがあるという感覚」にとらわれていると言います。

預言者サムエルは少年の頃、彼の名を呼ぶ声を聞きました。彼は、それが自分の先生であった神殿の祭司、エリの声だと勘違いしました(Ⅰサム3:1-7)。しかし、エリはサムエルを呼んでおられるのは神であると気づいて、今度名前を呼ばれたときは、どのように応えるべきか教えました。神が三度目にサムエルの名を呼んだ時、サムエルは、「お話しください。しもべは聞いております」と応えました(10節)。神の御声に敏感であることは、サムエルの人生の特徴でした。そのため、主は再び「ご自身をシロでサムエルに現され」ました(21節)。

私たちは今日、神の声に耳を傾けているでしょうか。聖書と聖霊を通して静かに語られる神の小さな御声よりも、スマートフォンの着信音に敏感なのではないでしょうか。

私たちもサムエルのように、世の雑音から神の御声を聞き分けることを学び、「お話しください。聞いております」と応えましょう。

(David McCasland)

世の雑音が神の声を聞くことを妨げませんように。