小柄な体操選手のギャビー・ダグラスは、ロンドン・オリンピックでふたつの金メダルを獲得したときの記者会見で、「神は私を決して見捨てず、いつも私の味方です」と言いました。

このようなスポーツ選手の発言は誤解されがちです。「誰と試合をしたとしても、私には神の助けがあるので、わたしが負けることはありません」という意味の発言だと思われてしまうことがあるからです。しかし、詩篇118篇5~6節を読むならば、そこには、この発言の正しい意味が書かれています。詩篇の作者は語りました。「苦しみのうちから、私は主を呼び求めた。主は、私に答えて、私を広い所に置かれた。主は私の味方。私は恐れない。」

「主は私の味方」と訳された部分を、「神は私とともにおられる」と訳している英語の聖書もあります。人生に苦難が訪れたとき、永遠の慈愛に満ちた神は、常に目配り、心配りをして、必要な助けを届けてくださいます。

神の守りを体験するには、オリンピックのメダリストになる必要はありません。不況続きで暮らしに困ったとき、神に味方になっていただかなくてはなりません。大切な人間関係が壊れたとき、神の守りが必要です。どんな状況におかれたとしても、私たちクリスチャンは、どこに助けがあるかを知っています。聖書が語るとおり、「主は、私の味方」です。