前向きな姿勢を育てると健康に良いと、昨今よく言われます。それは、医者から厳しい宣告をされたときであろうと、山積みの洗濯物を前にしたときであろうと同じです。北カリフォルニア大学のバーバラ・フレデリクソン教授(心理学)は、喜びや感謝、敬愛など、前向きな感情を創出する行いをしなさいと推奨します。しかし、「優しい気持ちを持てれば良いなあ」と漠然と願うだけではうまくいきません。それはみんな分かっています。喜びや平安、そして愛の源となる、しっかりとしたよりどころがなければダメなのです。
失望したときや悪いことばかりに目が行きがちなとき、解毒効果をもたらす行動が詩篇37篇1-8節に記されています。悪いムードを蹴散らしてくれるので、心に留めてください。それはまず、主を信頼する、善を行う、この地に住む、誠実を養う(3節)です。そして、主を自らの喜びとする(4節)、自らの道を主にゆだね、主を信頼する(5節)、主の前に静まる、耐え忍んで主を待つ、腹を立てない(7節)、怒ることをやめる、復讐を願うような憤りを捨てる(8節)です。
この詩篇は「主にあって」そうしなさいと教えており、現実には無理だというような理想を提示しているわけではありません。イエスがイエスであられるので、また、イエスには強い力があるので、これらは可能です。
私たちが楽観できるのは、その土台にイエスの贖いがあるからです。私たちが希望を失わないのは、イエスがおられるからです。
悪い知らせがあっても、私たちの希望は、イエスの福音にある。