あなたの片手についている細菌の数は、世界の人口より多いことを知っていますか。また、数百万の細菌は、針の穴ほどのスペースに収まることを知っていますか。細菌は、顕微鏡を使わなければ見えないほど小さいものですが、空中や地中、水中のみならず、私たちの体内にも生息しています。私たちは通常、その存在を感じませんが、人と細菌は、互いに常に影響し合っています。

霊の世界の現実もまた、預言者バラムの体験のように、人間の目に見えないことがしばしばです。バラムがふたりの若者とともに歩いていると、彼の「ろばは主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見た」のです(民22:13)。ろばは道からそれて畑の中に行き、バラムの足を石垣に押しつけ、バラムを乗せたままうずくまってしまいました。バラムは激怒して、杖でろばを打ちました。神が目のおおいを除いてくださるまで、バラムは、霊の世界で何が起こっているか、まったく分かりませんでした(31節)。

霊の世界は確かに存在すると聖書は語りますが、私たちもまた、良いことであれ悪いことであれ、その世界の現実に直面するかもしれません(ヘブ13:2、エペ6:12)。こういうわけなので、私たちは警戒を怠らず、いつも祈り、準備しておくようにと強く勧められています。神は見える世界だけでなく、見えない世界をも支配しておられます。