アルコール依存症の夫を持つクリスチャンの女性が「神は私の祈りを聴いておられない、と感じるときがあります」と言いました。多くのクリスチャンが彼女に共感します。この女性は18年間、夫が変えられるように祈っていますが、まだ何も起こっていません。神に良いもの、つまり、神の栄光を表すものを再三祈り求めているのに、それが答えられないとき、私たちはどう考えるべきなのでしょう。神は、祈りを聴いておられるのでしょうか。それとも、聞こえていないのでしょうか。

主イエスを見てみましょう。イエスは、ゲツセマネの園で苦しみながら何時間も祈り、心の底から「この杯をわたしから過ぎ去らせてください」と願いました(マタ26:39)。しかし、父なる神の答えは、はっきりと「ノー」でした。人類の救いのため、イエスを十字架の死に渡さなければならないからです。イエスは、神から捨てられたように感じましたが、心を込めて懸命に祈りました。神が聴いてくださると信じておられたからです。

神はどうなさるのだろう、こんな現状から良いことが起こるのだろうかと、祈りながらも不安に感じるかもしれません。しかし、このお方を信じましょう。自分の気持ちに固執せず、神の最善を成していただきましょう。

分からないことは、全てをご存知であるお方に委ねましょう。神は聴いておられます。そして、御心の方法で解決してくださいます。