翼に乗って
アラン・テナントは、ハヤブサの移動を追跡して「On The Wing ハヤブサに託した地図のない旅」を執筆しました。ハヤブサは、その美しい姿と俊敏さ、力強さによって王族の狩りの供でしたが、残念なことに、1950年代に広く使用された農薬DDTの影響で、今では絶滅危惧種の仲間です。
安息への招待状
救急病棟に入院した友人が、ベッドの横で他の患者たちが痛みにもだえ苦しむ声を聞き、心が動揺しているのが分かりました。彼らのために祈りながら、私は改めて人生のはかなさを思いました。古いカントリーウエスタンの歌詞が思い浮かびました。私たちはただ、この世を通り過ぎていくだけなのです。
無関心にならない
美しいサリーをまとった女性たちは、寄付集めのイベントを主催しました。アメリカ在住の彼女たちは、母国インドにある自閉症の子どもたちが通う学校の窮状を耳にして、心配するだけでなく、自分のこととして受け止め、何とかしようと行動しました。
避難場所
カナダのバンクーバーに、ホームレスの新たな簡易宿泊施設ができました。地元の福祉団体「レインシティー・ハウジング」が特別なベンチを開発しました。このベンチは、背の部分を引き上げると屋根になり、雨風をしのぐことができます。暗くなると、「ここは寝室」という蛍光文字が浮かび上がるので、簡単に見つけることができます。
ダイヤモンド・ダスト
私たちの住む地方は冬の寒さが厳しいので、天候について色々思います。3月になったのにまだ雪が降ると、ほとんどの人はもううんざりだと思い、低温続きの天気予報にがっかりします。しかしながら、雪の神秘的な美しさには、やはり感動させられます。来る日も来る日も雪かきをして、自分の背丈ほどの雪の壁が家の前にできましたが、この「白いもの」にはやはり魅了されます。ある日、氷の結晶が積もった雪の上に落ちてきました。私たち夫婦はその中を散歩していましたが、まるでダイヤモンド・ダストが降っているようでした。
クリスマスの犠牲
オー・ヘンリーの代表作「賢者の贈り物」の主人公ジムとデラは貧しい若夫婦です。ふたりはそれぞれ、相手に特別なクリスマスプレゼントをしようと思いましたが、お金がありませんでした。そこで思い切った行為に出ました。ジムは、唯一高価な持ち物である金時計を売って、デラにくしを買いました。デラは自分の長く美しい髪を売って、ジムに時計のチェーンを買いました。
壊れやすい贈り物
壊れやすい物を送るとき、「こわれもの注意」と書いた赤いラベルを貼って注意を促します。神から私たちへの贈り物も、壊れやすい器に入っていました。何と、赤ん坊です。私たちは最初のクリスマスを絵に描いたような美しい情景だと思いがちですが、子どもを産んだことのある人なら誰でも、そんなことはないと言うはずです。マリヤは疲れ切っていたでしょう。また、不安だったことでしょう。初産の上、不衛生な場所での出産でした。マリヤは赤子を布にくるんで、飼葉おけに寝かせました。宿屋には彼らのいる場所がなかったからです(ルカ2:7)。
クリスマスの神秘
チャールズ・ディケンズ著の「クリスマス・キャロル」の冒頭は謎めいています。なぜ、エベネーザ・スクルージは、あんなに意地悪で身勝手なのでしょう。しかし、クリスマスの精霊たちがスクルージに自分の過去、現在、未来を見せていく中で、事態は少しずつ明らかになっていきます。幸せな若者だったスクルージを、自分勝手でケチな男に変えてしまったのは何だったのか、それが分かってきます。私たちは、彼の孤独と挫折を見ます。この謎が解けていくと、回復への道が顔をのぞかせます。他人への思いやりが、自分のことしか考えない暗闇からスクルージを解放し、新しい喜びに招き入れます。
すべての人に合う
子どもの頃、私はクリスマスを堪能しました。ツリーの下に置かれたプレゼントは、どんなおもちゃだろうとわくわくしました。それなのに洋服だったときは、がっかりでした。そんな私に昨年のクリスマス、子どもたちが派手な靴下をくれました。「すべての人に合うサイズ」でしたから、私にもぴったりでした。