ドンはスコットランドのある牧場で飼われているボーダーコリーです。ある朝、飼い主が軽トラックにドンを乗せて、見回りに出かけましたが、降りるときにサイドブレーキをかけ忘れてしまいました。すると、車は運転席にドンを乗せたまま、丘を下っていったのです。そして、二車線道路を横切ったところで、無事に止まりました。通りがかった車からは、まるで犬がドライブしていたように見えたそうです。物事は見た目どおりとは限りません。

エリシャと召使いは、捕らえられてアラム王のところに連行されるかと思われました。アラム王の軍隊が、彼らの滞在している町を包囲したからです。召使いは自分たちが殺されると恐れました。けれどもエリシャは、 「恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いのだから」と言いました(Ⅱ列6:16)。彼が祈ると、召使いの目が開かれ、超自然的な力を持った大軍勢が、自分たちを守っているのが見えました。

希望がないように見えても、状況が見た目どおりとは限りません。劣勢だと感じたり、圧倒されたりしたときは、神がついていてくださる、と思い出しましょう。神は「御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる」(詩91:11)と、聖書のみことばが語っているのですから。