当時17歳だった娘のメリッサを自動車事故で亡くしてから十年以上の歳月が流れましたが、今でも、もし…だったら、あの夜、娘は無事に帰宅していたのではないかと考えてしまうのです。悲しいのですから仕方ありません。
しかし、「もし」の世界で生きるのは、実際、誰にとっても良くないことです。済んでしまったことを悩んだり、後悔したり、絶望してはいけません。心の痛みや悲しみが完全に癒えることはありませんが、現実と向き合ってしっかり生きるなら、良い人生を送って、神に誉れを帰するでしょう。
私たちは現実の世界で、希望や励まし、慰めを手にします。メリッサはイエスを愛していましたから、今は、はるかにまさった場所にいます(ピリ1:23)。私には、そう信じる確かな希望があります(Ⅰテサ4:13)。辛いときは、すべての慰めの神が、私を助けてくださいます(Ⅱコリ1:3)。「苦しむとき、そこにある助け」(詩46:1)と、聖書が語るとおりです。また、信仰の友たちが、常々励ましてくれます。
人生の悲劇に遭遇したくないと、誰もが思います。しかし、辛いときには神を信頼することで、最大の助けを獲得します。確かな希望は、現実の世界にあります。
父なる神よ、あなたは私の傷ついた心をご存知です。御子を亡くされた神は、死別の痛みをご存知です。癒えない悲しみの中でも、 あなたの希望、励まし、慰めの内に安らぐことができますように。
神を信頼するならば、最大の希望がやって来る。