神に受け入れられて
彼は、自分が差別されたにもかかわらず、病人を懐具合で差別することなく、全ての患者を診ました。医学部で優れた成績を収めましたが、肌の色を理由に、ロンドンのどの病院にも採用されなかったので、1913年、自宅で開業しました。貧しい人々を無料で診療することも度々でした。ハロルド・ムーディー医師は、差別されている人々を助けることに生涯をささげ、「英国のマーティン・ルーサー・キング」と呼ばれました。彼は、世の中の人に拒絶されても、それで人生が決まるわけではないと示したのです。
神の国を追い求める
新しい家に孫を泊まらせることになり、夜、部屋に広げた恐竜テントの中で一緒に本を読みました。彼はご機嫌でしたが、寝る段になると、「夜中に寂しくなったら、どうやって、おばあちゃんを探すの?」と、不慣れな家に不安気です。私は妙案が浮かび、リボンを一巻持って来ました。それを、彼のベッドから垂らし、部屋から廊下をつたわせ、私の寝室まで伸ばしました。そして「これで大丈夫。このリボンをたどれば、おばあちゃんの所に来られる」と言うと、彼は安心しました。
見当違いは命取り
学校で授業をしていると、窓の外で「ドン!」と大きな音がしました。生徒たちが驚いて、そちらに目を向けると、また「ドン!」鳥が、頭からガラス窓に突っ込んで跳ね返り、再度、突進してぶつかったのです。後から読んだところ、米国内だけでも、毎年10億羽を超える鳥が、窓に衝突して死んでいるとのことです。草むらや畑の風景が窓に映っているのを見て、そこに行けば餌や巣材があると勘違いして突進するのだそうです。窓に映った自分の姿を他の鳥だと思い込んで、追い払おうとして難に遭う場合もあります。そんなとき、鳥ははっきり見えたと思い込んでいます。実は錯覚なのに……。
削除を促すメッセージ
私のスマホには、不要なファイルの削除を促すメッセージが頻繁に現れます。例えば、「不要なファイルが675MBあります。削除して空き容量を増やしますか」のように。毎度の催促にへきえきしてはいますが、その通り削除すると、スペースができます。すると、大切なもの、例えば、娘が水泳大会で1着になる動画を撮影して保存できます。その瞬間をキャッチできたのに、認知していない不要なファイルに妨げられたりしません。
一貫した祈りが持つ力
アカデミー賞受賞俳優のデンゼル・ワシントンは、若手俳優たちに、一日を祈りで始めるといいよと言いました。夜、靴をベッド下の奥の方に入れておいて、「起きてすぐひざまずける」ようにするのがいいと言います。
あなたのために戦われる
映画『シンデレラマン』は、実在のプロボクサー、ジム・ブラドックのおとぎ話のような復活劇を描いています。大恐慌時代、ブラドックは、ボクシングを諦め、極貧にあえぎながらも、自分の健康やプライドを含む全てを犠牲にして、家族を養いました。期待される時期を過ぎた、そんなボクサーが、世界ヘビー級チャンピオンに踊り出たのですが、彼は富や名声のためでなく、家族を養うために戦う人でした。家族のために、決して対戦相手にひるまず、リング上の殴打にも耐えました。
礼拝すべきお方
ある4月の午後、数千万人もの人々が、メキシコからアメリカ北東部までをゆるやかにカーブする帯状の皆既帯に集まりました。珍しい皆既日食を見るためです。学校は子どもたちを早退させ、小さな町は、旅行者でにぎわいました。地域の人々は、庭に椅子を並べ、保護メガネを手に観察の準備を整えました。皆既が近づくにつれ、大勢の人は次第に静かになっていきます。ただ、「ああ、神よ!」という呟きだけが繰り返され、その様子をテレビが映していました。
誠実の代償
映画『名もなき生涯』は、第二次世界大戦時のオーストリアの農夫、フランツ・イェーガーシュテッターの実話です。彼は、ナチスの残虐行為にへきえきし、イエスだけが主だと信じていたので、ヒトラーに忠誠を誓わず逮捕されました。
神を待ち望む
カズトと妻ミギワは、不安な気持ちで心エコー検査の結果を待っていました。彼女の肝機能は9カ月以上悪化し続けていて、夫の肝臓の一部を早急に移植することになっていました。ただ、彼女の心臓の状態が改善しなければ、手術はできません。前回の検査では、わずかに改善の兆しがありました。