人助けに関して、着ているシャツさえも脱いで…という言い回しが英語にありますが、ある牧師が「自分のコートを脱いで暖かい服の必要な人にあげましょう」と礼拝で提案しました。そして、自分のコートを脱いで教会の前に置きました。皆は一瞬、引いてしまいましたが、20~30人ぐらいの人が牧師に倣ってコートを置きました。外は冬空で、その人たちは震えながら帰宅しましたが、コートをもらった人たちは、少しだけ暖かい冬を過ごせました。

バプテスマのヨハネがヨルダンの荒野にいた頃、集まって来た群衆に「まむしのすえたち…悔い改めにふさわしい実を結びなさい」と厳しい言葉をかけました(ルカ3:7-8)。びっくりした群衆は「それでは、私たちはどうすればよいのでしょう」と尋ねました。するとヨハネは「下着を二枚持っている者は、一つも持たない者に分けなさい。食べ物を持っている者も、そうしなさい」と助言しました(10-11節)。真の悔い改めは、太っ腹に与える心を生み出します。

神は喜んで与える人を愛してくださいますから、罪悪感や周りのプレッシャーによってではなく(Ⅱコリ9:7)、心から惜しみなく与えましょう。そうするなら、受けるより与える方が幸いだと本当に思えることでしょう。