介護する人が患者の気持ちを理解できるようにとエイジ・スーツが考案されました。それを着ると、見えにくく、聞こえにくく、動きにくくなり、40歳ぐらい年をとったように感じます。ウォールストリート・ジャーナル紙の記者ジオフレイ・フォウラーは、これを試した後こう記しました。「この苦痛を伴う忘れ難い経験は、単に加齢について教えてくれただけでなく、仮想現実を作る器具が、いかに自分以外の世界に対する認知力や配慮を豊かにするか、教えてくれた。」
思いやりとは、他者の気持ちに共感する力です。キリスト者がひどい迫害を受けていた頃、ヘブル人への手紙の筆者は「牢につながれている人々を、自分も牢にいる気持ちで思いやり」なさいと仲間たちに勧めました(へブル13:3)。
これはイエスの姿です。聖書は語ります。「主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは民の罪のために、なだめがなされるためなのです。主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです」(2:17-18)。イエスはすべての点で私たちと同じでした。
そのキリストが、困っている人たちを思いやりなさいと呼びかけておられるのです。
主イエスよ、私たちの救いを買い取るために、私たちと同じ血と肉の人間になってくださったことに、私は驚き、天を仰ぎます。この愛をいただき、私も困窮する人たちを支援できますように。
イエスは相手の立場に立って支援するように求めておられる。