蜘蛛が好きな子がいるでしょうか。夜、床に就こうとして見つけたら…。ある晩、娘のベッドのそばに蜘蛛がいました。彼女の「パパァ蜘蛛がいるよぉ」という悲鳴に飛んで行って部屋中を探しましたが、隠れてしまって見つかりません。私は大丈夫だと言いましたが、娘は納得しません。それで、そばにいてあげるからと言うと、ようやく床に就きました。

私は娘の手を握りながら「愛しているよ。ちゃんとここにいるからね。でも、神さまはパパやママ以上にお前を愛しておられる。そして、いつもそばにいてくださるから、怖い時はお祈りするといいよ」と言いました。娘はそれを聞いて安心したのか、すやすやと眠ってしまいました。

神はいつも近くにおられる、と聖書は繰り返し教えてくれますが(詩145:18、ロマ8:38-39、ヤコ4:7-8)、私たちの心は時にゆらいでしまいます。ですから、使徒パウロは、神の御霊の力をもって内なる人が強められるようにと、エペソの教会の人たちのために祈ったのでしょう(エペ3:16)。パウロは、私たちが恐怖心に捕らわれると、神が近くにおられることを忘れがちになると知っていました。

あの日私が娘にしたように、私たちも祈れば、神はすぐ近くにいてくださいます。