先日、仕事を終えた妻を迎えに行こうとして、スマホの音声入力を使い「ママ、どこに迎えに行けばいい?」とメールを送りました。子どもたちが巣立った後も、親しみを込めて妻を「ママ」と呼ぶことがあるからです。しかし、音声入力装置はこの言葉を聞き違えて「ババ」と文字化してしまいました。

幸いなことに、妻はすぐに事の次第に気づき、面白がってくれました。そして後から友だちに話し「怒っちゃえばよかったかしら」と言って、みんなで大笑いしました。

あの日の間違いに愛をもって応じてくれた妻の態度は、愛をもって私たちの祈りを聞いてくださる神の姿を思い出させてくれました。私たちは何と祈ればいいのか、何を祈ればよいのか分からないことがあります。しかし、キリストの家族なら、心に住んでおられる聖霊が「言いようもない深いうめきによって」(ロマ8:26)とりなしてくださり、私たちの心の奥底にある祈りを、はっきりと神に伝えてくださいます。

天の父は、私たちが正しい言葉で正確に伝えるまで、高いところから遠く離れて傍観しておられるのではありません。私たちのどんな必要も、神があわれみ深く受け止めてくださると安心して御前に進み出ることができます。