祈りについてE.Mバウンズ(1835-1913)が述べた「祈祷は不朽」は、世紀を超え人々を励まします。1925年、山崎亭治師が翻訳した著書「祈祷の目的」(東洋宣教會出版)は祈りについてこう語ります。「祈祷を捧げたる唇は死のために閉ぢ、祈祷を感じた心臓は其の鼓動を止めることがあっても祈祷は神の御前に生きている。而(しか)して神の心はその祈祷の上に止まり、これを捧げた人達の生涯よりも長く、又その世紀よりも長く、又世界よりも長く生きるものである」。

祈り、特に苦悩の祈りが、本当に神に届いているかしらと思うことがありませんか。しかし、このバウンズの言葉は祈りの意味を示唆します。黙示録8章1-5節もまたそうです。御使いたちが万物の支配の中心である神の御座の前に立ち(2節)、ひとりが、昔の祭司のように、香とすべての聖徒の祈りをささげます(3節)。私たちは、地上で祈った祈りが天上の神のもとに上るという描写に、どれほど励まされることでしょう(4節)。自分の祈りが天に届かず消えてしまったように感じるとき、このみことばは心を慰めてくれます。私たちの祈りは、神にとって大切なものだと再確認し、私たちは祈りつづける力をいただきます。