私は昔から収集好きでした。子どもの頃は、切手やベースボール・カード、漫画などを集めました。親になった今、我が子が同じ血を受け継いでいると感じます。ぬいぐるみがもうひとつ要るかしらと、時々、不思議に思うのです。

もちろん、必要だから買うのではありません。新しいものを手に入れたいのです。古い物や珍しい物に引きつけられることもあります。それが何であれ、あれを手に入れれば、満足できると思うのです。しかし、そうはなりません。なぜなら、私たちは、神に満たされるように造られたからです。心の渇きを癒すのは、世の中がこれさえあればと訴えかけるものではありません。

ふたつの生き方が箴言に記されています。富を追いかける生き方と愛の神を頼って豊かに与える生き方です。英語の現代語訳聖書『メッセージ』は、箴言11章28節を「ものを愛する人生は死んだ人生。切り株。神が形成した人生は生い茂る木」と記しています。

栄えて実りの多い人生と空虚で実の無い人生。多くを持てば良い人生と思いがちですが、聖書は神に根差す人生を勧めます。それは、神がよいお方であることを経験し、豊かに実る人生です。私たちの人生は、神との関係によって形成されます。神は、私たちの心や願いを造り直してくださいます。