Month: 8月 2020

しもべは聞きます

タイタニック号の沈没の直前、別の船の無線技師シリル・エヴァンズは、氷山地帯が迫っているとタイタニック号の無線技師に告げようとしました。しかし、先方は乗客の私信の取り次ぎに忙しく、「黙れ!」と声を荒げました。仕方なくエヴァンズは無線を切って就寝し、その直後、悲劇が起こりました。タイタニック号のSOSに応答はありませんでした。誰も聞いていなかったからです。

自分チェック

最近、第二次世界大戦中に父が母に宛てた手紙を読みました。当時、父は陸軍少尉で北アフリカに駐屯し、軍事機密を守るために兵士の手紙を検閲していました。ウェスト・バージニア州に住んでいた妻への手紙の表に「ジョン・ブラノン少尉によって検閲済み」というハンコが押されていて滑稽でした。何と父は自分の手紙の一部を検閲で削除していたのです。

究極のウェーブ

スポーツの試合や野外コンサートなどで、観客がよく「ウェーブ」というパフォーマンスをします。数名の人が両手を高く掲げて立ち上がると、隣の人が即座に同じことをし、また次の人…と繰り返し、会場全体が波打っているように見せるのです。うまくいくと、最初に始めた人たちは笑顔で歓声を上げます。記録に残る最初の「ウェーブ」は、1981年の大リーグ、オークランド・アスレチックス対ニューヨーク・ヤンキース戦です。

私たちの助け主

トライアスロン大会の競泳の海で、パニックになった選手を救助するため、カヤックが出動しました。救援者は「ボートの真ん中をつかまないで!」と叫びます。その行為が転覆につながるからです。彼女は選手たちをカヤックの船首や船尾に誘導し、救命具をつかませて救助します。

弱者の救済

スイスでスキーを楽しむ、プラハで難民の子どもたちを救う。あなたなら、どちらを選びますか。ニコラス・ウィントンは、平凡な人でしたが後者を選びました。1938年、ドイツ軍がチェコ・スロヴァキアに侵攻しようとしていた頃、彼はプラハのユダヤ人難民キャンプを訪問して惨状を目撃しました。そして、何とかしなければと救援計画を立てたのです。寄付金を募って、数百人の子どもたちを第二次世界大戦勃発前に脱出させ、英国の家庭で世話をしてもらえるように手配しました。

運転から学ぶ

自動車教習所のことはあまり覚えていませんが、注視、察知、予測、判断、実行と教えられたことは忘れません。道をよく見て、障害物を察知。危険を予測して的確に判断し行動する。事故を防ぐ心がけです。

素晴らしい褒美

ドネランは教師で様々なものを読む人です。ある日、それが報われました。計画中の旅行のために旅行保険の約款を7ページまで読むと、素晴らしい褒美がありました。保険会社の「読めば得する」コンテストの一環で、約款をそこまで読んだ最初の人に100万円を進呈するというのです。さらに、彼女の学校や近隣の小学校に、児童の読書力向上を目的に多額の寄付をしてくれました。彼女は「私は昔から契約書を細部まで読む変わり者で、人に驚かれていましたが、今回は、自分が一番驚いています」と語りました。

どうしてこんなことに

ティファニーは真っ暗なエア・カナダ機の中で目を覚ましました。シートベルトはしたままです。乗客は皆降りてしまい、駐機場に停まっています。どうして誰も起こしてくれなかったのでしょう。どうしてこんなことに…。眠気を振り払って、記憶をたどろうとしました。

釣り禁止

ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生き残りコーリー・テン・ブームは、赦しの大切さをよく知っていました。赦された罪が海に投げ捨てられる心象風景が好きだと著書『主のための放浪者』で述べています。「私たちが罪を告白すると、神はそれを深い海に永久に投げ捨てられます。…そして『釣り禁止』という看板を立てられます」と語っています。