困難に不平を言わない、苦手な人を愛する、良心の声に従う、好みでない分野に踏み出すなど、神のみこころに従うのが難しいときがあります。ですから常に、「黙って聞きなさい。そして、イエスに言われたことを行いなさい」と、自分に命じなければなりません。

詩篇62篇1節「私のたましいは黙って ただ神を待ち望む」(新改訳2017)と5節「私のたましいよ 黙って ただ神を待ち望め」(新改訳2017)は似ていますが、前者は、自分のたましいについて語り、後者は、そのたましいに向かって語っています。ダビデは、黙って待ち望むと決意し、決意に従う行動を己に課しているのです。

ダビデの従順は、クリスチャンにも求められています。「わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください』」(ルカ22:42)と言えるなら、私たちも平安です。神を己の主とし、喜びの源とするなら、みこころに従うことが最も優先すべきで最も崇高な命令です。ダビデも「私はみこころを行うことを喜びとします」(詩40:8)と語りました。

「望みは神から来る」(62:5、新改訳2017)ので、従ったことに対して、神の助けを求めるべきです。神は必ず助けてくださいます。みこころでないことや、助けられないことは、決して命じられないのですから。