イタリア、フィレンツェの領主ロレンツォ・デ・メディチは、1478年、暗殺されそうになりました。報復しようと領民が決起すると、残忍なナポリ王フェルディナンド1世を敵に回す結果になりました。そんな中、ロレンツォは、単身、武装もせず、敵の王に会いに行きました。この勇気、そして彼の魅力と聡明さが相まって、彼はフェルディナンドの称賛を勝ち取り、戦いは終わったのです。

ダニエルも王の心を変えました。バビロン王、ネブカドネツァルは、不気味な夢の意味を誰も解き明かせないことに激怒し、ダニエルたちを含め、王の助言者を皆殺しにすると言いました。一方、ダニエルは、その王に面会を求めました(ダニ2:24)。

ダニエルは王に、夢を解き明かしてくださるのは神だと宣言しました(28節)。そして、彼の夢を言い表し、その意味を解き明かすと、ネブカドネツァルは「あなたがたの神こそ、神々の中の神、王たちの主」(47節)だと称賛しました。真実の神に対する信仰に起因するダニエルの勇気は、彼を含めた賢者たちの命を救いました。

大切なことを伝えるために、大胆さや勇気が必要な時が、私たちの生活にもあります。神が言葉選びや言葉運びを導き、うまく伝えられるように助けてくださいますように。