家族のこと
毎晩7時になると、どんなに忙しくて疲れていても、ジョーは高齢の母親に電話をかけます。その時間に話せないときは、必ずメールで知らせます。毎日ですから大変なこともありますが、母親を大事にしたい、心配をかけたくない、と思っているので、喜んで続けられます。
子どもたちが小さかった頃、私たち夫婦は遠方に家を買いました。しかし、年度末までに入居できませんでした。1学期が始まったばかりで転校させるのはかわいそうだと思い、新居に入れるまでの2週間、家から子どもたちを連れて引っ越し先の学校、そして職場、という長い道のりの往復を続けました。
配偶者や子どもの有無にかかわらず、神が与えてくださった近親者を大切に扱い愛情を注ぐことができます。あなたにとって、それは祖父母、両親、兄弟姉妹、甥や姪でしょうか。神は、私たちに対する神の愛を根拠として家族や他の人を愛せるように、聖霊によって力を与えてくださいます(Ⅰヨハネ4:7-21)。コリント人への手紙第一13章4-7節は、次のような指標を示しています。
愛は忍耐強い。愛は親切である。愛は礼儀に反することをしない。愛は自分の利益を求めない。愛はすべてを耐える。愛は人がした悪を心に留めない。
家族を養うことは家族を大切にすることです。これも、神から与えられた責任です(Ⅰテモテ5:8)。金銭的に扶養するだけでなく、心や体の必要を満たすのです。
どうすれば、身近にいる人たちに神の愛を注げるでしょう。その人たちを元気づける方法を考え、実行しましょう。
家族は、幸せをくれる一方で悩みの種にもなります。今月は、家族という贈り物と、家族(配偶者、子ども、両親、兄弟、親類)の愛し方に焦点を当てました。このテーマは、8月1日、8日、15日、22日のエッセーでも取り上げています。
共に生きる
新型コロナウイルスの感染が広まる中、ケリーは脳腫瘍で闘病中でした。心臓と肺に水がたまり入院しましたが、コロナのために面会禁止です。夫のデイブは、家族と親戚を集めて、妻を励ます横断幕を作ってほしいと頼みました。「最高のママ!」「大好き!」「一緒にいるよ!」そして、病院の窓から見える道にマスクをした総勢20人で、それを掲げました。ケリーは看護師に助けてもらって、4階の窓からそれを見ました。デイブは「見えたのは、マスクをして手を振る人影だけでした。しかし、それは愛しい姿でした」と述べています。