英国の伝道者F・B・マイアー(1847~1929年)は、内住のキリストの意味を、卵を例に説明しました。受精卵の黄身は小さな「生命の芽」で、殻の中で毎日少しずつ成長し、やがてはひよこになります。同様に、イエスも聖霊として私たちの内に住み、全てを包み込んでご自身の臨在を増し、私たちの内にキリストを形作られます。ただ、内住するキリストのリアリティは、申し訳ないが言葉では完全に伝えきれない、とも言いました。しかし同時に、どんなに不完全でも、「その日には、わたしが父のうちに、あなたがたがわたしのうちに、そしてわたしがあなたがたのうちにいることが、あなたがたに分かります」(ヨハ14:20)というイエスのみことばの意味を伝えましょうと励ましました。

イエスが、このみことばを語られたのは、最後の晩さんの席上でした。イエスは、神と御子が信じる人の内に住まわれることを、弟子たちに伝えました(23節)。キリストの内住は聖霊によって可能です。主は信じる人の内に住まれ、その人を内側から変えます。

例が卵であれ、何であれ、私たちの内にはキリストが住んでおられます。私たちがキリストに似ていくように導き、成長するように助けてくださいます。