ケビンとキンバリーにとって、ひどい1週間でした。ケビンは持病が突然悪化して入院しました。幼い4人の子どもは、コロナ禍で外出できず、ストレスがたまって限界でした。まともな食事を作れる食材は冷蔵庫になく、奇妙なことに、キンバリーは無性にニンジンが食べたくなりました。1時間後、玄関扉をノックする音がして、戸口に夕食を手にしたアマンダとアンディがいました。しかも、ニンジン入りです。

神は細部に宿ると言いますが、聖書を見れば、その通りです。出エジプト記は、ファラオが「生まれた男の子はみな、ナイル川に投げ込まなければならない」(出1:22)と命じたと語ります。しかし、この大量虐殺の試みは、驚くほど細かい話になりました。ある母親は、できるだけのことをした後、赤子をナイル川に置きました。すると、ファラオの娘がその子を救い、彼の母を乳母に雇いました(2:9)。この赤子モーセは、神の民をエジプトから救い出します。

時代は下り、このユダヤ民族に約束の男の子が生まれます。その人の物語は、驚くような細かさと神の皮肉で満ちています。何より大切なのは、イエスが、罪の奴隷だった私たちを救い出してくださったことです。

闇の中にあっても、いえ、それだからこそ、神は細かい配慮をなさいます。キンバリーにニンジンを下さったように。