転居はストレス要因の上位にランクされます。私は20年ほど住んだ家から今の家に引っ越したのですが、独身時代に住んでいた家に結婚後も住んで子どもが生まれたので、物が増えました。

引っ越し当日は予期せぬことが起こりました。私は業者が到着する5分前まで、必死に原稿を書いていました。新しい家には何か所も階段があり、運び入れの時間は想定を超え、追加の人手も必要でした。

しかし、思ったほど気疲れしませんでした。そこでふと思ったのは、その日、書いていた原稿です。聖書の引用や聖書の概念がぎっしり詰まっていました。神の恵みによって、私は聖書を熟読し、祈りつつ、締め切りに遅れないように奮闘していたのです。みことばと祈りに没頭していたので、平安でいられたのではないでしょうか。

使徒パウロは「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」(ピリ4:6)と書いています。祈り、「主にあって喜」(4節)ぶとき、私たちは問題ではなく与え主に焦点を合わせます。ストレスのもとについて祈り始めたとしても、真摯(しんし)に祈るなら、神にしっかりつながらせてくれます。神は「すべての理解を超えた」(7節)平安を与えてくださるのですから。