分かっているのは、第2次世界大戦中にポーランドで生まれ、1人は教会の階段で発見され、もう1人は修道女たちに育てられたことのみ。ハリナとクリスティナは、約80年間、互いを知りませんでしたが、DNA鑑定で姉妹だと分かり、再会を喜びました。ユダヤ人だとも分かり、遺棄の説明がつきました。ホロコーストのためです。

一縷(いちる)の望みをかけて我が子を置き去った親の悲痛は、モーセの話を想起させます。赤子のモーセは当時のジェノサイドの対象でした(出1:22参照)。彼の母は、息子を助けようと策を講じてナイル川に流しました(2:3)。一方、神は、別の壮大な計画をお持ちでした。モーセを通して御民を解放するというものです。モーセの話は、イエスの話につながっています。ヘロデ王もベツレヘムの男の子全員を殺そうとしたのです(マタ2:13-16)。

このような子どもに対する憎悪は、私たちの敵、サタンの仕業です。神にとって、想定外ではありません。神がモーセの人生に計画をお持ちだったように、神はあなたや私の人生にも計画を持っておられます。また、神の壮大な計画が御子イエスを通して明らかになりました。それは、神に敵対している人々を救い、その人たちを回復するというものです。