パリを旅行中、ベンと友人たちはある美術館に行きました。ベンの専攻は美術ではありませんでしたが、ウジェーヌ・ビュルナンの『復活の朝、墓へと走る使徒ペテロとヨハネ』を見て畏敬の念を抱きました。ペテロとヨハネの表情や手の位置は、言葉は無くても多くを物語っています。彼らの立場になって、その心の興奮を感じなさいと鑑賞する人々に呼びかけています。
この絵はヨハネの福音書20章1節から10節に基づき、空になった墓に向かって走る二人を描いています(4節)。それは、彼らの激しく複雑な心境を捉えています。確固たる信仰ではなかったにせよ、二人は正しい方向に向かっていました。そしてついに、確信しました。復活のイエスが彼らの眼前に現れてくださったのです(19-29節)。
彼らの探究は、イエスを求める後世の人のそれと変わりません。空の墓や素晴らしい絵画を見られなくても、福音ははっきりと示されます。聖書は、希望と求道心を持ってイエスとイエスの愛の方向に走りなさいと強く勧めます。たとえ、疑問や不安があったとしてもです。明日、イースターを祝う時、神のご真実を思いましょう。神は言われました。「あなたがたがわたしを捜し求めるとき、心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしを見つける」(エレ29:13)と。