東京2020オリンピックの準決勝に出場予定のハンスル・パーチメント選手は、バスを乗り間違えて別の会場に到着。通常の移動手段では試合に間に合いません。絶体絶命です。しかし、大会ボランティアのストイコビッチ河島ティヤナさんに会いました。彼女は彼をタクシーに乗せ、お金を渡しました。おかげでパーチメント選手は準決勝に出場、決勝に進み、110メートル障害で金メダルを獲得しました。彼は試合後に戻って河島さんを探し、彼女の親切に感謝しました。

ルカの福音書17章には、イエスに癒やされたサマリア人が、感謝するために戻ってきたと書かれています(ルカ17:15-16)。イエスは村で10人のツァラアト患者に出会いました。彼らはイエスに癒やしてくださいと叫び、全員が主の恵みと力を享受しました。彼らは癒やされて喜びましたが、感謝を伝えに来たのは1人だけでした。その人は、「大声で神をほめたたえながら引き返して来て、イエスの足もとにひれ伏して感謝した」(15-16節)のです。

私たちは毎日、神の祝福をさまざまな形で経験します。それは、長年の苦悩の祈りがかなえられたとか、知らない人の信じられない援助とかかもしれません。一方、野外作業の日の晴天、というような日常的な祝福かもしれません。どちらにしても、神の親切に対して、あのサマリア人のように、感謝を表しましょう。