出前が時間通りに来なければ、星一つの評価をスマホで付けられます。店員の態度がイマイチならば、批判的なコメントが書けます。スマホはショッピングや交友関係の維持を手伝ってくれますが、同時に、相手を公然と評価する力を私たちに与えました。これはある意味問題です。

なぜかというと、その評価は状況を踏まえていないからです。例えば、出前の遅れの原因はドライバーの力の及ばないことかもしれません。店員は病気の子どもを一晩中看病していたかもしれません。しかし、彼らは低い評価を受けました。これは正しくありません。ではどうすればよいでしょう。

神の品性に倣うことです。神は、ご自身が「あわれみ深く、情け深い」と言われます(出34:6-7)。つまり、失敗の事情を考慮してくださるのです。「怒るのに遅く」は、一度で即、批判はしないこと。「恵みとまことに富み」とは、神の懲らしめの目的は私たちの益であり復讐(ふくしゅう)ではないこと。「罪を赦(ゆる)す」は、私たちの評価が、星一つの日だけでなされてはいないということです。神のご性質が、私たちのあるべき姿です(マタ6:33)。それを考えれば、スマホを使って辛辣(しんらつ)な批評をせずに済みます。

オンラインの時代、人に辛口評価を下すのは簡単です。今日、聖霊によってもう少し寛大に行動できますように。