旧ソ連のスターリンは、1951年、健康のために仕事をセーブするように助言した主治医をスパイ容疑で逮捕しました。うそや捏造(ねつぞう)で国民を抑圧した独裁者は、ご多分に漏れず、事実を告げた者を排除しました。しかし、真実は勝利します。2年後、スターリンは病死しました。

預言者エレミヤは不吉な預言をしたために投獄されました(エレ38:1-6、40:1)。しかし、王に召し出されると、エルサレムに起こることを語り、降伏せよと助言しました。「主の御声に、私があなたに語っていることに聞き従ってください」(38:20)、さもなければ「あなたの妻たちや子どもたちはみな、……あなた自身も彼らの手から逃れることができずに、バビロンの王の手に捕らえられ」ると(23節)。しかし、ゼデキヤ王は事実に基づいて行動せず、敵に捕らえられ、息子たちを殺され、都を焼き払われたのです(39章)。

ある意味、全ての人はゼデキヤと同じで、罪と間違った選択の中に閉じ込められています。真実を告げてくれる人を避けて事態を悪化させることさえあります。すべきことは主のみこころに委ねることです。主は「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません」(ヨハ14:6)と言われているのですから。