大きなエビ、肉料理、サラダ等、10万円を超えるごちそうが届きましたが、その家の主人はパーティーをしていたわけではありません。料理を頼んでさえいませんでした。親のスマホで遊ばせていた6歳の息子が注文したのです。「どうしてそんなことをしたの?」と布団に潜っている息子に尋ねると、彼は「お腹が空いていたの」と答えました。少年の食欲と未熟さがとんだ散財を招きました。
エサウの食欲の代償は10万円では済みませんでした。創世記25章によると、彼は疲れて空腹でした。そして弟ヤコブに言いました。「どうか、その赤いのを、そこの赤い物を食べさせてくれ。疲れきっているのだ」(30節)と。弟は長子の権利をくれるならと答えました(31節)。長子の権利には、長男の特別な地位、神に約束された祝福、2倍の相続財産、家族の信仰を導く特権が含まれていました。エサウは欲に駆られ「食べたり飲んだりして……長子の権利を侮った」(34節)のでした。
何かが欲しくて誘惑に負けそうなとき、欲望に任せて間違いや罪を犯すのではなく、天の父に助けを求めましょう。神は飢えた心を「良いもの」(詩107:9)で満たしてくださる唯一のお方です。
誘惑に負けたつけが回ってきたことはありますか。心の奥底の願いを神だけが満足させてくださるのはなぜですか。
愛する神よ、罪に誘惑されたとき、自分には神の子に生まれた捨てられない権利があると思い出せるように助けてください。