第2次世界大戦中に下院が爆撃された時、チャーチル首相は、元の形に再建すべきと述べました。鼻を突き合わせて議論できるように狭く、議員が中央で動き回れるように長方形に、と。これが右左両派が向かい合い、立場の変更は慎重な討議の後に、という英国の政党制度を維持しました。彼は「我々は建物の形を決めるが、その形が後々私たちの在り方を形成する」と述べました。

神も同様にお考えのようです。出エジプト記は、7章にわたって(25-31章)、幕屋の建築に関する指示を、6章にわたって(35-40章)、その遂行の様子を述べています。神は礼拝を重んじられました。人々は中庭に入ると、輝く黄金と色彩豊かな幕屋の幕に目もくらむ思いでした(26:1、31-37)。全焼のいけにえのための祭壇(27:1-8)と洗盤(30:17-21)は赦(ゆる)しの代価を想起させ、幕屋には、燭台(25:31-40)、パンを置く机(25:23-30)、香の祭壇(30:1-6)、契約の箱(25:10-22)がありました。その全てに重大な意味がありました。

現代の私たちの礼拝場所に関して、神の詳細な指示はありません。しかし、礼拝の重要性は同じです。実は、身体や心、私たちの全てが、神が住まわれる聖別された幕屋になるべきです。何をするときにも、神がどういうお方で、何をなさるのかを、常に思い起こすことができますように。