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従う自由

フィギュアスケート選手として類を見ない成功を納めた少女の顔に、不安と恥が表れていました。2022年の冬季オリンピックを控え、一連の好成績により金メダル獲得を確実視されていたのに、体内から禁止薬物が検出されたのです。絶大な期待とごうごうたる非難の重圧で、フリーの演技では何度も転倒し、勝利もメダルも逃しました。氷上での自由と創造性は、規則違反への非難に破壊されてしまいました。

きよさは見かけではない

ホセはイエスを受け入れると、弟の通う教会の礼拝に行きました。弟は兄の顔を見るなりうつむきました。Tシャツから入れ墨だらけの両腕がむき出しだったからです。それはホセの過去を表していたので、弟は、長袖のシャツを来て出直してほしいと言いました。ホセは突然、自分は汚れていると感じました。近くで2人のやり取りを聞いていた人が、ホセを牧師のところへ連れて行き、事情を話しました。すると牧師はほほ笑んで、自分のシャツのボタンを外しました。すると胸には大きな入れ墨。彼の過去を示していました。牧師は、神は内側からホセをきよめられたのだから、腕をおおう必要はないと言いました。

神に耳を傾ける

自宅と大学の間は退屈な砂漠でした。真っ直ぐな道が延々と続くので、気付かずにスピードが出過ぎてしまうことがありました。最初は、交通警察から警告され、2度目は違反切符を切られました。そして、全く同じ場所で、再度の切符を切られたのです。

大胆な改革

ミシガン州の我が家の壁にはガーナの儀式用の弓と矢筒が飾ってあります。昔、宣教師をしていた父が現地で購入し、私が遺品として受け継いだのです。ある日、ガーナ人の友人が家に来ると微妙な顔をしました。そして、弓に結ばれていた物を指さして「これはおまじないです。何の力もないことは分かっていますが、私なら家には置きません」と言いました。私たちは急いで弓からそれを切り取り、捨てました。神以外を拝するものを家に置きたくはありませんでした。

新しいDNA

骨髄移植のおかげで命を救われたクリスが4年後に血液検査を受けると、病気の快癒と同時に驚愕(きょうがく)の事実が判明しました。血液のDNAがドナーのDNAに変化していたのです。骨髄移植の目的は、患者の弱った血液をドナーの健康な血液にすることなので、道理かもしれません。しかし、頬や唇、舌から取った検体で鑑定をすると、そのDNAも変わっていました。外見や記憶などは元のままですが、クリスはある意味、別人になったのです。

正当化しない

なぜ車を止められたか分かりますかと交通警察官が尋ねると、ドライバーは心当たりがないと言いました。そこで「運転中にスマホをいじっていましたね」と諭すと、「いいえ。見ていたのはガラケーです」と反論しました。「ながらスマホ」の禁止は、ガラケーなら大丈夫というわけではありません。法律はわき見運転を禁じているのです。

はっきり言うという親切

親しい友人が私の目を見て「君は時々実際よりも敬虔に聞こえるね」と微笑みながら言いました。私はドキッとしましたが、声を立てて笑いました。優れた洞察力です。敬愛すべき友人の言葉でなければ傷ついていたでしょう。少々癇(かん)にさわりましたが、彼の正しさを認めざるを得ません。私は信仰について話すとき、わざわざ専門用語を使うようなところがあり、不誠実な印象を与えます。彼は、私のことを大切に思っているので苦言を呈してくれました。自分が純粋に信じていることを嫌味なく伝えられるように、私を助けてくれたのです。

聖別される

イギリスのスタッフォードシャーで、1742年11月、チャールズ・ウェスレーの説教に対して騒動が起こりました。チャールズとジョンというウェスレー兄弟の行動は、教会の伝統を壊しているかに見えたので、許容し難いと感じる人々がいたのです。

逃げる

合気道の入門クラスは発見の連続でした。攻撃された時は、まず逃げることを考えるといいます。「逃げられなかった時のみ、戦いなさい」と、師範が真顔で語るので、私は非常に驚きました。これほど高い自衛能力を持つ先生が、戦いから逃げろと言うのです。直観と相容れないとも思いましたが、最善の自衛は、戦い自体を避けることと説明されて納得しました。