テキサスA&M大学のキッカー、セス・スモール選手が位置につくと、スタジアムの大観衆は総立ちでした。全米カレッジフットボールの長年の強豪チームを38対38の同点にまで追い詰め、残り時間は2秒です。このゴールが決まれば大逆転勝利です。スモールがキックすると、ボールはゴールポストを通過しました。スタジアムは大歓声に包まれました。
極限の緊張の中でどのように平常心を保ったかと記者に尋ねられ、スモールは、詩篇23篇1節を心の中で唱えていたと答えました。「主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません」。彼は精神力と自信が求められた時、神が自分の羊飼いだという信仰に頼りました。
詩篇23篇は、多くの人に愛されています。なぜなら、私たちには愛情深く信頼できる羊飼いがいて、片時も離れず世話をしてくれるので、安心して大丈夫だ、と思わせてくれるからです。ダビデは恐怖に駆られる困難な現実を記す一方で、主にある安心も証ししました(4節)。「慰め」と翻訳された言葉は、神が導いてくださる道をまっすぐ行こうという確信、つまり、作者の自信と勇気を表しています。
自分が試される状況に見舞われ、先が見えないとき、良い羊飼いが共に歩いてくださると、何度も自分に言い聞かせましょう。そして、勇気を持ちましょう。
神は慈しみ深い羊飼いだったという経験を思い出しましょう。神に頼れば大丈夫という過去の経験はどんな勇気をくれましたか。