ベトナム戦争が泥沼化していた1968年。アメリカでは人種差別に関わる暴力事件が頻発し、2人の著名人が暗殺されました。前年には3人の宇宙飛行士が発射台火災で落命し、月旅行など夢物語のようでした。しかし、その年のクリスマス目前、アポロ8号は旅立ったのです。
乗組員はボーマン、アンダース、ラベル。彼らは史上初めて、月を周回することに成功しました。彼らは皆、キリスト者でした。クリスマスイブのテレビ中継では聖書を朗読しました。アンダースが「初めに、神は天地を創造された」(創1:1)と読み始め、ボーマンが「神はこれを見て、良しとされた」(10節)と締めくくりました。その様子は世界中に放映されました。当時の最高視聴率を獲得し、何億人もが、あの有名な画像、神の目に映るであろう地球の姿を共に見ました。
私たちは自分の姿や、あれやこれやの厄介事を見て、「良し」とはなかなか思えません。しかし、創世記に戻りましょう。神は「御自分にかたどって人を創造され」ました(27節)。その事実を、もう一つのこと、つまり「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された」(ヨハ3:16)と対にして眺めましょう。これらが神の見方です。どうか、忘れないでください。神があなたを造られたこと、罪や汚れにもかかわらず「良し」とされたこと、そして、神が造られたそのあなたを愛しておられることを。
あなたが落ち込んだ罪や厄介事の泥沼とは何ですか。「神にかたどって創造された」とはどういう意味ですか。
神よ、最近、私は落ち込んでいます。どうか、あなたの目で自分を見られるように助けてください。